| 日時 | 劇団名 | タイトル | 会場 |
|---|---|---|---|
’07.2月10
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森田オフィス |
イッセー尾形・小松政夫 | シアター1010 |
| 出演:イッセー尾形 小松政夫 |
この文章にはいわゆるネタバレがあります。ご了承のうえお読み下さい
初日とあって、ふたりの悪戦苦闘が目立つ舞台であった。出演者の技量の力技で個々には及第点のできではあるのだが二人の力が1+1の領域を超えていない感もある。いろんな意味でもっと膨らんでも良い気がするのだ。
たぶん一番二人の個性が機能したのは、絵本のセールスマンの話だろうと思うがこれは間にもう一人の女優がはいることで二人のベクトルがきれいに合ったことによると思われる。新人にちかいような演技をする女優を支えるという共通の目的のなかで、お互いが探りあいをしながら安定点を見つける作業がなかった分、お互いが余計なことを考えずに自分の持ち味のなかで舞台を勧めることができた印象がある。
医者と患者を交互にやるという企画もとても面白かった。枠が比較的しっかりしたなかで主導権を握った小松政夫は強い。イッセー尾形のサポートを軽快にこなしていくような自力が見られる。一方イッセー尾形が主になって、小松政夫がサポートに回るときの小松政夫の演技はちょっと神経質すぎるような感じがする。その両面をイッセー尾形は楽しんでいるような感じがあって、見ているほうも大変興味深かった。
警備員ネタは展開にちょっとふくらみがないところが痛いが、私が一番最初にイッセー尾形を見たときのようなテイストが舞台に戻っていてそれはそれで興味深かった。まだ、イッセー尾形がジャンジャンでやっていたころの形態描写的な部分がすごくしっかりしていて・・・。力技でぐっと乗せていくような感じはもうなくなっていたものの、なんともいえない魅力のある舞台であった。
中年女性の二人旅行は決して悪い出来ではなかったと思う。ただ、もっと二人の言葉のひっかかりで物語を大きくしたほうが、描こうとしている彼女たちの雰囲気がよくでるような気はした。
最後の歌でつづる昭和史はまだまだ練る必要がありそうな・・・。
昔の「みごろ・たべごろ・笑いごろ」DVDを観ていてもおもうのだが、音楽がらみのアドリブありみたいな芸に小松政夫はあまり強くなさそうで・・・。
歌声には一種の哀愁と輝きが混在していて魅力的ではあるのだが・・・
まあ、入場料分は十分に楽しんだのだが、風船がちょっと膨らみきれなかった感じがのこるのもまた事実。上手・名人といっても芸というのは練り上げていくものということであろうか。
堪能できるクオリティであったことを前提にさらに何かを求めてしまう部隊であった